古式祭(神水汲取神事・もひとり神事)は、毎年7月14日から15日に齋行される、大神山神社で最も古くから伝わる神事です
(鳥取県指定無形民俗文化財)
ご祭神の大己貴命は、「因幡の白兎」伝説において、鰐に皮を剥かれて赤裸になった白兎の身体に薬をつける薬法と療法を授けられるなど、日本の医薬療法の先覚者として、療病の術を広めて民衆をお救いになったことが窺われます
14日の午後7時より奥宮幣殿にて齋行される夕祭から始まり、15日の午前2時より神水汲取派遣祭及び湯立神事が齋行され、神職2名、先達1名、強力3名、ほか一般参加の随員若干名が宮司の命を受け、大山山頂へ向け出発します
午前5時、山頂台地の石室山頂宮で祭祀を執り行います
その後、石室前の凡字池で御神水を汲みとり、付近にある薬草を刈り取って、下山します
午前8時、宮司以下参列者一同は、派遣使の出迎え式を行って、神水・薬草をご神前にお供えして祭典を行い、参列者に薬草(ヒトツバヨモギ)が配られます。
このヒトツバヨモギは昔より万病に効くと言い伝えられ、陰干しし、病気の時にいただく習慣があります